◎2012.12.12 決意の大きさと一歩。

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レポート:鷹霧 要





※反射するので自分がハッキリと映り込んでしまい、何度か角度を変えて撮り直したボード(笑)


 前座、ということもあってか、今回の持ち時間は20分と短い。

 かつ、CAP山の仕事の関係で、全員でのリハーサルも満足に出来ていないと聞いたが、それでも今回は特に新曲も無かった為、まあ特に問題ないハズ。


 確かに演奏は・・・特段に問題や指摘する箇所はなかった(演奏についての上手い、下手、ミス等は置いておくとして)

 が、今回は、初ではないかと思うことがあった。

 なんと!!

 冒頭。一番重要なところでの・・・RisaのMC。

 CAP山でなく、Risaが話し出したのだ!!!!!!



 一言で申し上げよう。

 声、暗っ。

 もっと明るくハキハキと話せば良いのに(いや、それはそれで気持ち悪いか・笑)


 いつもの調子で。特にテンションが上がる様子もなく淡々と自己紹介。そして1曲目と進む。まあそれがすなどけいのRisaなのだが、多分この時、誰もが上記のような感想を抱いたに違いないと思った。

 ただ2曲目からは普段通り、CAP山のMCに戻ったが。


 しかしこの日、この場所にいたオーディエンスの温かさといったらなかった(涙)

 これも主催者・松田さんの成せる人望か。

 彼女の、門出の日。祝いの席なのだ。



 是非この模様をYouTubeに載せようと思っていたら、Risaから全曲掲載NGが。

 残念。

 トークの部分も載せたかったのにぃ〜。



1.作詞・作曲:Risa 「にじいろ」

2.作詞・作曲:Risa 「大きな愛」

3.作詞・作曲:Risa 「everyday」

4.作詞・作曲:Risa 「冷たい手」


 前回ロックアレンジだったため、いつものアコースティック調が何故か懐かしく感じる。

 同じ曲でも、やっぱり違う曲に聞こえる。

 アレンジが、ここまで印象を深く変えてしまうものだということを、聞き比べてみて、改めて実感した。



 ここで。

 個人的に、嬉しい出来事があった。


 1曲目から3曲目までは、店内は歌の最中もざわついていたため、音に雑音が多いのだが。

 4曲目。「冷たい手」の演奏中は、少しだけ違った。

 ざわついていた店内が、静まりかえっていたのだ。


 それはRisaの声が、詩が、曲が、そして皆の演奏が、オーディエンスに届いた瞬間でもあった。


 ほんのわずかな時間でも、全ての観客が顔をあげ、立ち止まり、耳を傾けていた。


 多分、音楽を作る側から言えば、全ての曲を聞いてもらいたいし、届けたいのだと思う。でも、人に響く音楽は、それぞれ違う。良かったと思う曲は十人十色。受け止め方が違うのだから、それは仕方のないことだと思う。

 聞き方も人それぞれで。だがこの時には。おそらくは全員の視線が、耳が、感覚が、すなどけいの音楽を受け入れてくれたのだと実感していた。


 その一瞬をプレゼント出来たと思えたことが、私は自分のことのように、何よりも嬉しかった。




 この後。

 私たちは忘年会と称し、渋谷の夜の街で少しだけ繰り出すのだが。

 まあやっぱりグダグダな感じだったので、その時の模様は、機会があれば改めて(笑)


 メンバーは、少し呑んだ後、また松田さんの歌を聴くためにライブハウスへ戻って行ったので、私とはここで別れた。





 眠らない街。渋谷。

 こうしたライブは夜毎に行われていて。

 多くのアーティスト。そしてそれを聞く多くのオーディエンスたちが、溢れている。


 それぞれが、それぞれの想いを胸に、この場所に集い。そして必ず、それを応援してくれる人が居る。




 すなどけいは。

 これから先、どんな軌跡を残していくんだろう?

 松田さんのように。

 決意を胸に、ライブのホストを務める日がもしかしたら来るんだろうか。


 道は目の前にある。

 それをどう歩くかは、自分次第で。

 そう考えると、ライブ一つ一つが、とても大切なもののように思えてきた夜だった。







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