◎2012.5.23 「すなどけい」の始まりと歩み。

レポート:鷹霧 要








ライブは、滞りなく進んでいく。

特に今回も時間が押してしまったのが残念だが、このくらいの回数、ライブを見てくると、それも仕方のないことだと理解できる。いくらアコースティックのライブとはいえ、機材の準備にはある程度時間がかかる。


◎演奏曲

1.大きな愛

2.マーメイド

3.everyday
⇒作詞&作曲:Risa
(YouTubeへ飛びます)


4.金色の祈り

5.false dream
⇒作詞&作曲:Risa
(YouTubeへとびます)


(CAP山の喉の調子がこの回悪いので、CAP山メインボーカル曲は、アップしません)


3.everydayのアレンジが私個人的には好きみたいで、曲にのろうと身体がうずき、あわてて手元のiphoneに集中。

あぶない。これ以上映像をブラしてどうする。


にしても、今回最後のサプライズは。

5曲目。false dreamのRisaの    だ。
↑ここは映像にて確認してください(笑)

びっくりしたー。
驚いた!

これはCAP山の専売特許だと思ってたのに!

まさかそうくるとは思わなくて、実は曲を聴くよりもなによりも、私にとってしてみれば衝撃だった。




というか・・・ショックだったのかもしれない。



「すなどけい」というバンドを見始めてからずっと。

私は客席から、彼らの成長を見守ってきた。

それはもう我が子のように(笑)



だから毎回。めざましく成長をし続ける彼らに、嫉妬していたことを自覚した。







ライブの最中のトークで、CAP山が言っていた言葉がある。

それは、出演していた演者と、自分たちを比べて、自分たちを下に見た言葉だった。

でもそういうトークは、他の出演者のトーク、他のライブでも多々見受けられる光景だ。


トークで笑いを取りたいがためのセリフか、それとも焦りや憤りだったのかは分からなかったが、それが、冗談であったとしても、事実であったとしても。

どんな意図があったにせよ、何も比べるような、そんな風な言い方しなくてもと、聞くたびに感じる。


人の言葉は、言霊だ。
命がある。
それがココロの底から願った言葉であっても、単純な冗談であったとしても。

秘める力こそ違えど、生きていることは確かだ。

発した言葉は、ウソであっても現実になる。


だからこそ、歌詞はココロに響くし、叫びは感動を生む。曲は言葉を彩り、演奏はその力を何倍にも膨らませる。


歌は、どんな気持ちを持って伝えようとするか、ということなんだと思う。


すなどけいの曲が、私にとって魅力的に感じるのは。

演奏しているメンバーの気持ちが、言霊にのせて「楽しさ」を伝えようとしてるからなんだろうと思う。



現実で生きていく上で。

願い、こうなったら良いなあと思うことはあっても、それを言葉に出して宣言し、実行していくことは難しい。

何故なら、何か一つ、新しいことを始めれば、何か一つ、犠牲にしなくてはいけなくなるものがあると、私たちは皆、どこかしらで理解しているからだ。

無くすものを「犠牲」にするかは、感じ方でどうにでもなるものであるはずなのに、だ。


それを、前回のライブで思い出して、そして今回。

冒頭。このすなどけいの結成となった理由を、MACHIさんに話したという話を聞き、私は、過去の自分を思い出し。

あの時、何故Risaの行動に反発めいた思いしか抱かなかったのかを、唐突に理解した。





正直、1のレポは、ツッコミが激しすぎると、後で読み返してみて思ったが、紛れもない事実だった。

私にとってしてみれば、受け入れられないのは当然のことで。

あの時の私は、変化することを恐れてた。

「変わる」ことを受け入れられなかったのだ。





好きなものを、好きだと公言できることが羨ましくて。

歌を始める前の彼女のことを知っていただけに、私は賛成しきれなかった。

バンドを始めたところで、Risaが良い方向に変わっていくなんて、思ってもいなかったからだ。

犠牲になる時間がある。ギターにかかる費用の捻出のために、働かなければならなくなったことだったり、なかなか曲が出来上がらなくて削られる、睡眠時間だったり。それは確実に、身体の負担になる。

馬鹿げた理由だと。
馬鹿げた行動だと。
理解しがたい言動だと。

否、それがどんな理由であったとしても、どんな行動であったとしても、多分、内容など関係なかった。




あの日。あの時、あの場所で。

タイミング悪く、私生活でも相当色々あって、どん底にいると感じていた私は。

「ホームページを作ってあげるよ」なんて「軽く」言った。

変わろうとしている彼女が、変わることを恐れていた私は、ココロの底から応援することなど、到底出来ることではなかったから。

友達だなんて、言えない。

私は・・・最低だった。



歌を歌う。バンドを作る。その行動を馬鹿にしていたから、今になって自分の感じ方が間違っていたこと、そして自分も変わらなくちゃいけないんだってことを実感し、焦り、嫉妬してるんだと思う。


なんか、レポ話がブラックで申し訳ないけれど(笑)

でもこれが、私のすなどけいの「ホームページ」の原点だ。



季節は巡り。

全てが間違っていたことに気付いた今だからこそ。原点のレポが書きたくなった。

そんな最低で最悪な理由で、私はこのサイトを作ったのだから、始末に負えない。






でも、私は変われると思う。

そしてすなどけいに対する見方も、変わったんだと思う。

変えてくれたのは、すなどけいの歌だった。



見守っていた、なんて、おこがましい考えだった。

いつだって勇気付けられていたのは、私の方だったのに。



今回のライブ演奏は、落ち着いて、普通に聞ける音楽。

不安定さは多少否めないが、最初の非ではない。

・・・なんて。

そう評価することは、正しいことじゃない。

私は音楽家ではないのだから、演奏について、どうこう口出しすることはお門違いで。

音楽性なんて、理解していないのだから。

素直に、どう感じたのかをレポすることが正しいのだと思った。



『好きだ』と思うことに『ハマる』ことは、何よりの原動力になる。

それをつかんでいるようで、つかみきれていない私には、理解できないのも当然なのだろう。



私は今も。

その何かを、探してる。




Risa。そして皆。CAP山、ブンチャン、MACHIさん。

まだ見ぬメンバーへ(笑)

ココロの底からの、ごめんなさいと、ありがとうを。





ご静聴、ありがとうございました。

次回からは、明るい話題でイキマス☆





P・S

Risaへ。

バンド結成の理由は、もちろんそれだけじゃなく、他に深い部分もあったのだと、今だからこそ、感じられるようになりました。

こんなどうしようもない私ですが、これからも友達、ヨロシクね☆







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