◎2012.7.26 メンバー。

3(とは言い難いオマケの小話)



レポート:鷹霧 要



今回のライブは、トリじゃなかったので。

いつもなら終電の時間を気にし、ライブ終了後には、メンバーに挨拶もせずに速攻で帰る私だが。

珍しく、時間に余裕があり、急いで帰る必要がなかった。


その後の他の演者のライブもしばらく見ることが出来た。しかしながら、最後まで見ることは叶わなかったが。


ライブを終えたRisaと、Risaの友人と3人で、あーでもないこーでもないと、お互いの紹介やライブのことを話していたのだが、余裕があったとはいえ、結局すぐ時間が来てしまい、帰ることになった私。


CAP山の姿を探すと。ステージ袖で、トリのバンドのパフォーマンスを真剣に見てる。

MACHIさんの姿を探すと。客席の中央から後ろに置かれていた椅子に座り、これまた舞台を真剣に見てる。

ブンちゃんに至っては、どこに居るのか、姿さえ見えない。


いつもお疲れ様さえ言うことが出来ないので、挨拶くらいはしていきたかったなあ、なんて思ったけれど。会場は人でごった返していて、気軽には動ける状態になかった。

手を振ってみたが、誰も気が付かない。


仕方なく、Risaに帰ることを告げ、皆にヨロシクと言って会場の外に出ようとすると。

「送るわ〜」

と言われて、2人で外に出た。


と、そこで。

CAP山も。ブンちゃんも。MACHIさんも。

なんと会場から外へと、出てきてくれたではないか!!


ライブ終了後に、こうして私がメンバーと話をすることは、今回が実は初めてで。

少し時間をもらって、サイト用の写真を撮ったり、ライブの話をしたり。

ほんの僅かな時間ではあったけれど、今までになかった時間だった。



それがどれだけ。

私にとっては、嬉しい時間であったかを、多分、皆は知らないのだろう。


2で述べた通り。実は、かなりの疎外感を抱いていた自分にとって、見送ってくれるためだけに、こうして気が付いてくれて、外にまで出てきてくれ、ライブの話や、その他なんでもない話などをしてくれたことが。

「すなどけい」のメンバーです、と言ってくれているようで、泣きたいくらい嬉しかったのだ。

いや。実際、メンバーが揃ったね〜みたいなことを言ってくれていたから。


勝手に抱いていた、幻想の劣等感は。

簡単に私をおとしめてくれたけれど。

これほども簡単に。皆が消してくれたことに気が付く。



多分、皆にしてみれば、意識してやってくれたことではないのだろう。気付いたから見送った。そんな程度のことなんだと思う。


けれど私にしてみれば、そんな負の感情が全て払拭されてしまうくらいの喜びだった。




帰り道。

手を振って別れた、少しの淋しさを胸に。

自分が撮った、すなどけいのライブの映像を電車の中でチェックしながら。


多分、私が一番元気をもらってるんだなあ、と思わずにはいられない、一番の思い出に残るライブになった。



※2012.9.30更新
実はコレを書いた後、後日談があって。

全映像をチェックしていた中に、私のことを「スタッフ」と呼んでいる場面があることに気が付きました。

どうやら私・・・メンバーではなかったみたいです(笑)

ま、「メンバー+スタッフ=すなどけい」ってことで勝手に納得。

それでも、私がすなどけいを応援していくことに、変わりはないから。



ご清聴、感謝します☆






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