◎2012.5.23 「すなどけい」の始まりと歩み。
レポート:鷹霧 要
あれは、いつの頃のことだったんだろうか。
思い起こしてみれば・・・確か、1年程前。
・・・バンドを結成する直前のことだったように記憶している。
あの日、あの時、あの場所で。
彼女の放った言葉は、私の脳裏にひどく鮮明に焼き付いていた。
『「CNBLUE」っていう超格好良いバンドがあってね!
素敵なの!!
決めたよ! 私、もう一度歌う!
そしたらデビュー出来て、CNBLUEのチョン・ヨンファにスタジオで会えるかも!?』
彼女の思考回路の何が、そういう計算式をはじきだしたのか。
当時の私には理解できなかった。
否、未だに理解は出来ていないが。
『はあ!?
あー・・・・・・・・・・・
そうなんだあ。 』
確か気のない感じで、私は微妙な返答をしたと思うが、興奮して話す彼女、Risaに、その言葉は響くはずもない。
ただ、自分がどう答えたのかさえ記憶にない程の衝撃だったことだけは、ハッキリと覚えている。
そう。
それが「すなどけい」結成の原点だと聞けば、誰もが思うはずだろう。
『そんな理由で!?』
と。
くだんの結成秘話を、Risaから新メンバーのMACHIさんにお話ししたと聞き、私は思わず、顔をしかめて頭を抱えた。
時は5/23(水)のライブ後。
お互い微妙に時間が合わないので、電話で話した時のことである。
電話越しの彼女には、私の行動は見えなかったが。
ははっ。MACHIさん、冗談だと思ってるだろうなあ。
何しろ、私自身さえ、Risaのあの話を聞いた時、まさかそれが本気だとは思わなかったからだ。
「じゃあ、バンドのホームページくらいなら作ってあげるよ〜」
なんて気楽なこと軽く言って、数ヶ月。
結局、Risaのその真っ直ぐ過ぎるほどの純粋な、到底他人が理解しがたい思いは、全く変わっていない。
いや。もしかしたらそれが一種のいわゆるファン心理なのかもしれないが。
私としては・・・今に続いて至る自分の浅はかなその言動を、呪ったこともあるのだが。
別にホームページ作るのが嫌なわけじゃないけれどね。
私にとってしてみれば、その素のネタで必要となるライブハウスに行くということが、最初は苦手で仕方がなかっただけで。
今はもう慣れたけどね。
そんな話は置いて、気になるMACHIさんの実際の反応を聞いてみた。
聞き終えた後の行動は・・・聞こえないフリをしていたらしい。
まあ、当然だよなー、なんて、心の中でMACHIさんの苦悩に合掌する。
この「すなどけい」に運悪く捕まっちゃったもんだから、きっと忙しい毎日を送っていることだろうと推測されるが、彼の加入で、変わったことがあったことも事実だ。
演奏が、音が・・・聞きやすくなった。
今までは、リズムがガタガタ(苦笑)で、テンポが危ない感じがしていたのだけれど。
5.23のライブでは、ハラハラハラハラもせず、安心して曲が聞けるようになっていた。
MACHIさん曰く。
Risaは、癖のある独特なリズムで。
CAP山さんは、曲が進むと若干早めになる。
ブンちゃんが一番リズム感が良く。
そんな3人が合わさってるから、今まで危うい演奏に聞こえていたらしい。
そこを理解し、一人ずつ自覚して修正していけば、格段に響く演奏になるとのこと。
はー。MACHIさん。さすがプロ。私には、ズレたテンポ、ぐらいにしか表現する方法がなかったし。
そんな風にして、個別なラインを感じたことはないが、全体的に不安定に聞こえるというのが、素人の私の意見。
ただ、ただ危うい感じと、ハラハラ感が抜けなかったから。
どうしてズレたように聞こえるのか。
どうやったら修正が出来るのか。
こればかりは、ただ弾いているだけでは、変えることの出来ないものなのかもしれない。
きっと。「すなどけい」は変わっていく。
良い方向に。
だから今回のライブの音は、過去のライブの中では最も、安心して聞けた部類に入ると思う。
まあ、何故か珍しく、CAP山さんが風邪をひいていて、喉がガラガラで不協和音(フフフ・(笑))が混じっていたりとか。
せっかくブンちゃんがオシャレな格好をしていて、絶賛したいのに、写真がこんなのしか撮れなかった、プラス、映像では見切れるところが多かったりとか。

(全体で見ると、相当質の高いオシャレさんだと、お世辞抜き、皮肉も言えずに本気で感心してしまい、帽子まであって可愛かったけれど、この様子は薄暗いライブ会場で撮った写メでは、どうしても伝わらない・汗)
他、一番の見所は、私にも内容を知らされていなかったRisaのサプライズが、最後の曲にあったりとか。
実際のところ・・・撮影は順次失敗し、手ぶれがひどく曲のカットも雑になってしまったが(一応修正したものをアップするけど)これも出演の4人が、横に広がって演奏しやがるからだと、責任転嫁しておこう。
待て! 2へ!!
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